「数学の計算革命」の使い方

・目次

数学の計算革命とは？ 　総ページ数 　レベル 　所要期間 学習の進め方 おすすめポイント

数学の計算革命とは？

ここでは数学の計算革命を紹介していきたいと思います。

数学の計算革命は、数学における特に計算の部分に焦点を当てた参考書です。

日々の計算問題を通して、計算を速く正確にできるようになるための計算力を伸ばすことを目的としています。

内容は数学IAIIBⅢ全てを取り扱っていますが、数学Ⅲの部分を飛ばせば文系の方が使用しても全く問題ないと思われます。

　総ページ数

総ページ数は462ページです。

全体で26の節に分かれていて、1セクションあたり5〜8問程度の小問からなる計算問題が7つ掲載されています。

26の節は計算方法や分野により区切られており、うち6節が数学Ⅲの内容を取り扱っています。

　レベル

この参考書の問題は計算問題として掲載されているため、十分な計算力があれば問題の難易度は高くありません。

なので志望校や自身の数学のレベルによらず、計算力を強化したい人向けの参考書であると言えます。

計算力はどの問題を解くにしても重要な要素であり、特に本番では計算ミス1つで合否が変わってしまうこともあります。

他にも、計算で手こずることで時間が足りなくなったり、論理を見失ってしまったりということも。

以上のことから、この参考書は数学の得意不得意に関わらず全ての受験生が対象であるとも言えるでしょう。

特に、東大や東工大のような計算力が求められる大学を志望していて、計算力に自信が無い人にはお勧めできる本です。

　所要期間

本書の所要期間は26週間（半年程度）です（文系の方だと20週間）。

問題の解き進め方が参考書内で指定されていて、それに従った場合26週間かかることになります。

書中では1日につきやるべき量が決められています。1日に割り当てられている分量は10分程度で終わる程度です。

この参考書の目的はケースバイケースで使える計算テクニックを身につけることではなく、計算力そのものを向上させることにあります。

計算力の養成は日々の努力が必要であり、さらには著書本人の清先生が書中でも指定に従うように強く言われています。

ですので時間がないからといって、あえてその指定を破って速く終わらせたとしてもあまり意味はないでしょう。

学習の進め方

先ほども述べたように、この参考書への取り組み方は指定されております。

基本的には、各節の7つの問題を毎日所定の時間以内で解き、1週間でその内容をコンプリートしていくという感じで進めていきます。

節の中で日に日に問題は難しくなっていき、7日目だと時間内に解こうとすると結構忙しくなります。

大事なのは、毎日問題を解いて、習慣化することです。

計算力は日々の鍛錬を通して習熟するもので、サボればサボるだけその実力は落ちていってしまいます。

また、本書では問題の解き方にも指定が入ることがあります。

つまり、どの程度途中式を書いていいかが示されているのです。

これは暗算させることで計算を速く確実に行う練習にしているためです。

ですので本書を1度解き終わった後は、もう1週解いてみるか、日々の問題演習に”速く暗算する”ことを意識しながら取り組んでみるといいと思います。

こういった使用法の細かい指示やその理由は本書の最初、「はじめに」で詳細に説明されています。

ですので、この本に取り掛かる前にはその内容をしっかり読んでおくことをおすすめします。

おすすめポイント

計算を速く正確に行うためには四則演算、つまりは算数の暗算の研鑽を積むことが必要不可欠です。

しかしそういった計算練習は単調になりがちで、長続きする方が珍しいでしょう。

この参考書は、そんな練習を大学受験においてよく出るさまざまな形に変えてくれています。

多くの受験生が計算力に問題や不安を抱えている現状で、計算力に特化した参考書は案外少ないです。

そんな状況で、この参考書では豊富で、練られた形での計算練習を可能にしてくれています。

日々の勉強にほんの10分程度の計算練習の時間を設けてコツコツと取り組めば、それこそ計算力に革命が起きるでしょう。