【再受験】医学部面接のリアル:慶應・慈恵・千葉医
【再受験】医学部面接のリアル:慶應・慈恵・千葉医

【再受験】医学部面接のリアル:慶應・慈恵・千葉医

SSS Education とは…
「国内最高峰の教育を、全国へ。」の理念をもとに、2022年に設立。講師は全員東大理3生で、経歴が様々な講師が在籍。現役生、浪人生、再受験生まであらゆる生徒の指導経験が豊富で難関大学、医学部へ多くの合格者を輩出。SSS Educationの提供する教育プログラムは、才能やセンスを必要とせず、誰でも努力次第で国内トップレベルの能力を身につけることができます。対面生、地方の生徒(オンライン)でもしっかり学べるカリキュラムを構築し展開している。

・目次

受験者のプロフィール ①慶應義塾大学 ② 東京慈恵医科大学 ③ 千葉大学 前期 ④ 千葉大学 後期 最後に

受験者のプロフィール

2024年に受験 28歳・男性・再受験生・医学部志望。文系で慶應大学を卒業し、就職。
医学部を志し、2022年から社会人を継続しつつ働きながら勉強をスタート。仕事の前後や合間に勉強をしていた。
時間の融通が効かないため、自習をベースに。SSS Educationでは自習室を利用。自習室では東大理3生が在室しているため、質問や情報収集は講師に直接相談をしていた。

用語の確認

MMI(Multiple Mini Interview)数分程度の面接を毎回違う担当者と話、毎回違うテーマについて質疑応答をするMMI(Multiple Mini Interview)の略
ラポール形成医療現場において患者との間に相互理解、信頼感を築き、安心して治療やケアを受けられるようにするプロセスのこと

慶應大学医学部

慶應医学部の面接で感じたこと

慶應医学部の面接は、面接官2名と受験生1名という形式が2回あり、それぞれ約10分ずつ行われます。私の場合、再受験という経歴が影響したのか、3回目の面接も実施されました。1回目と2回目は「医師・慶應医学部を志望する動機」や「学科試験の出来具合」などが中心。

3回目の面接の“圧迫感”

3回目の面接では、私の経歴についてかなり突っ込まれ、やや圧迫的にも感じられました。具体的には、「今さら医学部に入って何をするのか」「現役の学生が多いが馴染めるのか」といった質問が投げかけられます。

そこで私は、「確かに気を使わせてしまう場面はあるかもしれないが、慶應の医学生にはそうした偏見を気にしない人が多いと思う」と伝えました。元々慶應の学生だった経験から、そのように感じたためです。このようなやり取りは、いわゆる“ストレスチェック”の一環として行われることもあり、受験生が答えに詰まったときには「何も言うことがないの?」と返されるなど、少し圧力をかけられるケースも過去の受験報告で見られます。

待ち時間のストレス対策

面接当日、待ち時間がとても長いことも特徴的です。電子機器の使用禁止となっているため、余計なことを考えて不安になることもあれば、逆に気が緩んでしまうこともあるでしょう。その対策として、休憩中に読める書籍などを持参するのがおすすめです。特に、生物選択の受験生は後ろの順番になりやすいので、時間の使い方に注意しながら、気持ちを落ち着かせる工夫が必要です。

まとめ

再受験を含め、さまざまな背景を持つ受験生にとって、面接は緊張とストレスが大きい場面です。慶應医学部の面接では、面接で圧迫的な質問も想定し、しっかりと準備をしておくことが大切です。待ち時間には書籍を活用して集中を切らさないように工夫しながら、自分の考えを伝えられるようにしておくと良いでしょう。

東京慈恵医科大学

慈恵医学部の面接で感じたこと

慈恵の面接は、MMI形式で非常に特徴的でした。1回あたりの面接は約7分で、面接官1人対受験生1人の形式が6回行われます。面接官は毎回異なり、 完全個室が2つ、ブース形式が4つ用意されていました。

まず、個室2つでは調査書や経歴に関する質問が中心で、とても気さくに話してくれる雰囲気でした。ただし、あまりに和やかすぎて「国立大学と慈恵なら学費の安い国立に行ってしまわない?」など、つい本音を口走りそうになるような質問もあり、油断は禁物だと感じました。

一方、4つのブースでは、人によって割り当てられる課題が異なり、コミュニケーションが重視されています。会話が面接官から投げかけられるため、沈黙になることはほとんどありません。たとえば、あるブースに入ると折り紙が置いてあり、好きに折って作品に名前をつけるという課題が与えられました。折っている最中には「再受験なんだね。仕事は何をしていたの?」といった質問をされ、こちらの履歴書はあえて見ていない様子でした。私はジャバラ状の折り紙を作り、「この1年の頑張り」と名づけました。いろいろあったけれど、並べ方を変えると積み上がっていく、という思いを込めました。

ほかのブースでは「医学生としてのケーススタディ」が提示され、1分ほどで事例を読んで対処法を考えます。たとえば、健康状態チェックシートを忘れた場合、「でっちあげる」「メールで謝罪する」「当日謝罪する」「電話で謝罪する」などの選択肢があり、それぞれの重要度をもとに優先順位を聞かれました。

また、性別・年齢別の死因データを1分ほどで読み取り、男性では働き盛りの年代、女性ではより若い年代に自殺率が高い点に着目して分析を求められたり、「グラフのこういう部分は気にならない?」といった質問でさらに深掘りされることもありました。

さらに、ヨーロッパの宗教画のような絵画の読み取り課題もあり、王族や貴族と、みすぼらしい人々との対比が描かれた場面から「当時は不平等や格差が当たり前だったかもしれないが、現代にはそぐわないかもしれない」といった考えを述べるよう求められました。こちらの意見を伝えると、面接官がさらに具体的に質問を重ねてきます。受験生によっては「4コマ漫画を描いてください」というお題が出されるケースもあり、課題内容が多岐にわたるのが特徴的です。受験生によって内容が異なるため、幅広く柔軟に対応できる力が求められると感じました。

千葉大学医学部 前期

千葉大学医学部の面接で感じたこと

千葉大学(前期)の面接はMMI方式で行われ、慈恵のように個室やブースを移動する形とは異なり、理科室のような部屋で一斉に面接を受けるスタイルでした。各テーブルには3人の面接官が座り、受験生3人がそれぞれ1対1の面接を同時進行で行います。1人あたり約3分で面接が進み、1つの面接が終わると、同じテーブルの受験生が1つずつ席をズレて次の面接官と対面する仕組みです。なお、インターバルが10秒ほどありました。

面接の内容はいずれも課題文が書かれた紙を渡され、20~30秒ほど考えてから回答する形式です。具体的な例としては、重度疾患の小児を担当する医師としてのケースで、「自分のせいで子どもが重い病気になった」と自責思考に陥っている母親にどう声をかけるか、という内容が挙げられます。私は「一切親のせいではない」と伝え、母親が「私が産んだから…」と納得しなくても、子どもが生まれたことには大きな意味があると励ましつつ、自殺企図も全力で止めると回答しました。

また、医学生としての進路選択に関する課題では、同級生から医療系の活動への勧誘を受けている状況について問われました。留年の危機にある友人には「まずは学業を優先すべき」と伝え、患者さんを助けたい気持ちは理解しつつも、医学をしっかり学んだ上で直接貢献することが最善だと回答しました。軽い雑談へと展開し、深く突っ込まれることはありませんでした。

続いて、権威ある医師としての緊急対応という課題では、全国各地から医学生や若手医師が集まる日程に救急車の受け入れが必要になった場合の対処を問われました。「緊急度が高ければ自分が手術に入る」と回答すると、「予定を開けてもらっているし、患者さんのスケジュールにも影響があるのでは?」と掘り下げられました。私は良い返答が浮かばなかったこともあって「来てくれている医師の方々は、患者さんには既に了承を得て来てもらっている。同業者でもあるわけだから、多少の理解は得られると思う」と苦し紛れに答えました。そこでチーム医療の考え方を提案され、信頼できる他の医師に任せる選択肢もある、とアドバイスをいただきました。

通常であれば、このMMI形式の面接が終了すると多くの受験生はそこで解散しますが、一部の受験生は20~30分ほど待たされた後、受験番号を呼ばれて学長室へ移動し、医学部の教授約10名対受験生1名という面接を受けることになります。いわゆる10対1の形で10~15分ほど面接が行われるため、非常に圧迫感が大きく、高校生が泣いて出てきたという話も聞きました。実際の質問は「筆記試験のでき具合」「再受験を選んだ理由」「千葉大学医学部を志望する理由」など、オーソドックスなものが多かったですが、大きな圧迫感を受ける場面もあるため、面接慣れの訓練をしたり心構えは十分にしておいた方がよいと感じました。

千葉大学医学部 後期

千葉大学医学部 後期試験の面接体験

千葉大学の後期試験は、前期とほぼ同じ形式でした。ただし、後期では再面接が行われず、これは前期も受験していたからなのか、それとも成績などを考慮して問題がないと判断されたからなのかはわかりません。いずれにしても、前期に比べると圧迫感を受けるような課題は出されませんでした。

たとえば、面接で提示された質問の一つに「現在受けている標準治療が辛く、ネットで見つけた民間医療を試したいという患者がいる。あなたが医師としてどうするか?」というものがありました。私は、頭ごなしに否定するのではなく、患者さんとのラポール形成が重要だと答えました。具体的には、一緒にどのような治療なのか調べ、標準治療の効果をさりげなく伝え、患者さんが辛いと感じている部分を緩和できるよう他の医師への相談を検討する姿勢を示したところ、あまり深く突っ込まれることはありませんでした。

さらに「結婚を決めた相手がおり、その親族に遺伝性疾患を持つ方がいる。両親が孫の遺伝子疾患を心配している。どう答えるか?」という質問もありました。私は、結婚相手を大切に思う気持ちが最も重要で、差別的な扱いはよくないと答えました。現代社会では必ず子どもを産まなければいけないわけではありませんし、精子凍結などの代替手段もあり得ます。親の心配を受け止めつつ、そこに差別や偏見を持つべきではないと伝えたところ、「医師であればこそ病気を持つ人々と向き合うはずだが、自分もそうなりたくないとは思わないのか?」と掘り下げられました。しかし、だからこそ差別をすべきでないときっぱり答えました。

今回の後期試験では「タラレバ形式の質問」が多く、もしこうだったら?という条件で話を進めるケースが目立ちました。そのうえ、回答時間が短かったため、あれこれと場合分けをするよりも、自分の意見を明確に伝えることが大切だと感じました。たとえば「都会でキャリアを積もうと思っていた矢先、父親が癌になりクリニックを継いでほしいと言われたらどうするか?」という問いに対して、「継いで患者さんのためになることをしたい」と答えました。すると「もし、高度な治療は都会の医療施設でしか学べない場合はどうするのか?」という追加質問があり、「医者はチーム医療が基本なので、自分が継げないなら信頼できる医師に任せるのも選択肢だと思う」と返答し、最終的に面接が終了しました。

最後に

SSS Educationでは医学部面接対策を行っています。再受験生を含むすべての受験生を対象に、志望動機の深掘りや模擬面接など、実践的なトレーニングを徹底サポート!SSSは講師は全員医学部生。あなたの面接本番への自信をしっかりと育みます!

「絶対に合格したい」「面接で失敗したくない」など、どんなお悩みでもまずはお気軽にご相談ください。医学部合格を目指すなら、ぜひSSS Educationへ!

申し込みはこちらから

SSS Educationって?

SSS Education「国内最高峰の教育を、全国へ」の理念をもとに2022年6月30日に創業しました。
講師には東大理3生のみを採用しており、質の高い教育を届けています。
SSS Educationの教育内容は、才能やセンスに頼らない設計にし、

誰しもが 努力をすれば国内屈指の実力を体得出来るカリキュラムを開発しております。
正しい知識を持った講師が一人ひとりに合わせた適切な学習計画を構築し、効率を最大限に高めていきます。
あなたの努力の方向性を正し、合格へと導きます。
2025年も東大理科三類3名の合格。
※合格者情報は随時更新予定
2024年合格実績…(40名中)
東京大学 – 理科三類(2名中2名合格),理科二類,理科一類(2名)
国立医学部 – 10名 , 私立医学部 – 8名
40名中医学部合格者20名、東大、一橋大学を含む難関大学16名の合格者

※SSS Educationでは入塾制限を設けておりません。全ての方にご利用いただけます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です