「偏差値が低い大学を滑り止めにすればいいのか」「結局、何校受ければ安心なのか」。医学部の併願を考え始めると、多くの人がこの二つで立ち止まります。ただ、医学部の併願校は、偏差値順に並べて決められるものではありません。同じ大学でも入試方式によって科目・日程・費用が変わり、「受けられる」「受かる可能性がある」「合格したら実際に通える」は、それぞれ別の問題だからです。
候補を偏差値ではなく「大学×入試方式」で捉え直し、進学・出願・合格の三段階で絞り込み、一次試験から入学手続までを一枚のカレンダーにまとめる。この記事では、その手順を、そのまま手を動かせる形で示します。読み終えるころには、比較表と受験カレンダーを自分の手で作り始められるはずです。
- 医学部に一般学部と同じ意味の「安全校」は置きにくい。目指すのは相性のよい方式で合格可能性を相対的に確保すること。
- 候補は「大学名」ではなく「大学×入試方式」で並べ、①進学できるか ②出願・受験できるか ③合格できるか、の順で絞る。
- 一次試験の重複だけでなく、二次試験日・合格発表・入学手続期限・入学金の納付日まで一枚のカレンダーに落とす。
- 制度・日程・学費・地域枠の条件は年度で変わる。最終判断は必ず受験年度の公式募集要項で。本記事は2027年度の公表情報を中心にしています。
医学部の併願校は「偏差値順」では決められない
一般学部の受験では、偏差値表を「挑戦校・実力相応校・安全校」に輪切りにする方法がよく使われます。医学部でこの発想をそのまま持ち込むと、思わぬ失敗につながります。理由は大きく三つあります。
模試のA判定でも「合格保証」ではない
河合塾のボーダーラインは、原則として合格可能性50%の目安として算出されるものです。A判定も「合格可能性が高い区分」を示すだけで、不合格の可能性がゼロになるわけではありません。加えて、模試ごとに受験者集団も判定基準も異なるため、別々の模試の偏差値をそのまま横に並べて比較することはできません。まずは同じ模試の中での推移と、科目別の偏差値で自分の位置を見ることが出発点になります。
偏差値が低い大学が、自分にとって易しいとは限らない
医学部は募集人数が限られ、面接・小論文、年度ごとの問題難度、選択科目の相性によって結果が動きます。「偏差値が5低いから安全」という感覚は根拠が弱く、一般学部と同じ意味での安全校は設定しにくいのが実情です。表面上の低偏差値校にも、上位校を第一志望とする併願層が合格ライン付近に集まります。
だから「安全校」ではなく「合格可能性を確保する方式」で考える
絶対の安全校を置けない以上、やるべきことは「偏差値が低い大学」を一つ加えることではありません。科目・配点・問題形式との相性がよく、日程と費用が破綻せず、複数の資料で合格可能性を確認できる方式を、合格可能性を相対的に確保する選択肢として組み込む——この発想の転換が、併願設計の土台になります。
この記事は、医学部・難関大受験を専門に支援する SSS Education が作成しています。東大理三生・東大生の講師が、学習計画づくりから科目別の対策、志望校戦略までを、対面とオンラインの両方で伴走する塾です。併願校選びは比較表を作って終わりではなく、その結果を日々の学習にどう落とし込むかまでが本題だと考えています。
候補は「大学×入試方式」で並べ、3つの順で絞り込む
医学部では、同じ大学の中に複数の入試方式が併存します。一般方式、共通テスト利用、共通テスト併用、地域枠、研究医枠、推薦・総合型では、必要科目・配点・英語資格の扱い・一次と二次の日程・面接や小論文の使い方・卒業後の義務まで、条件が大きく異なります。
たとえば順天堂大学の2027年度は、一般A・一般B・前期後期の共通テスト利用・共通テスト併用・研究医特別選抜・複数の地域枠が公表されており、方式ごとに一次選考・英語資格・二次試験日が違います。帝京大学の一般選抜は、英語必須に加えて数学・物理・化学・生物・現代文から2科目を選ぶ方式で、「数学+理科2科目」とは限りません。さらに同大学の共通テスト利用でも二次に独自の英語長文・作文・面接があり、「共通テスト利用=独自試験がない」とは言い切れません。
そこで、候補は大学名でまとめず、「大学名×入試方式」を1行の単位にして並べます。そのうえで、次の三つのフィルターを、この順番で通していきます。偏差値を調べる前に、まず絶対条件で候補を外していく。この順番が、後の手間を大きく減らします。
① 進学できるか——その大学だけに受かったら、本当に通うか
最初に確認するのは合格可能性ではなく、進学の可否です。6年間の費用上限、進学できる地域、自宅通学か一人暮らしか、寮生活や地域枠の義務を受け入れられるか、そして「その大学だけに合格した場合に、入学金を払って6年間通うか」。この問いに明確に「いいえ」と答える大学は、受験料と貴重な受験日を使う合理性が低いため、原則として候補から外します。
受かってもいない段階で進学の可否から考えるのは、少し気が早いように感じるかもしれません。ただ、順番を逆にして偏差値から候補を広げてしまうと、後になって日程や費用が回らなくなりやすい、というのが、この順番を先に置く理由です。
② 出願・受験できるか——資格・科目・日程・書類を満たすか
次に、物理的に受験できるかを見ます。卒業年度や浪人年数、評定、出身地・居住歴などの出願資格、必要な受験科目と出題範囲、英語資格の要否、一次・二次の日程、提出書類の締切。学力が届いていても、二次の面接日や納付期限の関係で実質的に受けられない組み合わせは、この段階でふるいにかけます。
③ 合格できるか——配点換算・複数年の過去問・面接で見る
最後に合格可能性です。ここで初めて模試や偏差値が登場しますが、それだけでは足りません。大学ごとの配点に換算した実力、複数年分の過去問の再現得点、面接・小論文の扱いまで含めて、競争できるかを判断します。この三段階を「進学 → 出願 → 合格」の順で通すことで、進学しない大学への対策時間や受験料を先に減らせます。
国公立と私立では、併願の仕組みが違う
「国公立は最大何校、私立は何校でも」という表面的な理解では、実務上の落とし穴を見逃します。両者は制度の骨格そのものが異なります。
| 比較項目 | 国公立大学 | 私立大学 |
|---|---|---|
| 一般選抜の日程 | 前期・後期の分離分割方式。公立はさらに中期日程を設定できる | 大学・方式ごとに独自設定 |
| 出願できる基本単位 | 前期1校・後期1校。公立中期を含めると前期・中期・後期で各1校まで | 全国一律の出願数制限はない。日程・費用が実質的な上限になる |
| 共通テスト | 多くの医学科で利用。必要科目・換算は大学別 | 利用しない一般方式、利用方式、併用方式が併存 |
| 手続の相互関係 | 前期の手続完了者は、中期・後期の合格者になれない | 他大学との関係は各大学が定める |
| 地域枠 | 大学・自治体の組み合わせで設定 | 複数都道府県の地域枠を同一大学が設ける例がある |
2027年度の国立大学一般選抜は、前期が2月25日から、後期が3月12日以降、出願期間は1月25日〜2月3日とされています。公立大学は中期日程を3月8日以降に置け、制度上は前期・中期・後期で各1校ずつ出願できます。ただし、医学科が実際に後期・中期を実施するかは大学ごとに異なり、後期を縮小・廃止する大学も少なくありません。前期で合格し期限までに手続を完了すると、中期・後期の合格者にはならない相互制限もあります。
私立は「共通テスト利用=負担が軽い」と単純化できません。前述のとおり、共通テスト利用でも二次に独自試験を課す大学があり、名称が似ていても中身は方式ごとに違います。ここまでで候補の枠組みは決まります。次に、その枠の中で「実際に合格を狙えるか」を、数字で確かめていきます。
科目・配点・過去問から「合格できるか」を判断する
同じ総合偏差値でも、向く大学は違う
同じ共通テスト得点率・総合偏差値でも、大学の配点によって評価は変わります。横浜市立大学医学科の2027年度前期は、共通テスト1,000点に対し個別学力検査1,400点で、個別は数学400点・理科600点・英語400点、小論文と面接は段階評価とされています。順天堂大学の一般Aは理科2科目200点・英語200点・数学100点、帝京大学の一般は英語必須に加えて複数科目から2科目を選ぶ構成です。理科が得意な人、英語資格を持つ人、数学を主力にしない構成が向く人とで、適した方式は違ってきます。
共通テストの中身も見落とせません。横浜市立大学は情報Ⅰ(50点)が必須ですが、順天堂大学の前期共通テスト利用は指定科目表に情報Ⅰが含まれていません。私立の共通テスト方式が、国公立と同じ科目構成とは限らないのです。比較の物差しは総合偏差値ではなく、各科目の得点率に大学の配点を掛けた「想定得点」に置きます。
過去問は「得点」より「失点の原因」を見る
過去問は、少なくとも直近3年程度を本番の制限時間で解きます。3年は絶対的な基準ではなく、年度間の再現性を確かめるための実務上の目安です。見るべきは合格最低点との差だけではありません。未着手の問題数、時間超過の有無、そして失点を「知識不足」「解法選択」「計算ミス」「問題文の読み違い」「記述不足」に分類することです。1年分だけの高得点・低得点で相性を判断せず、複数年で安定して取れるかを確認します。
指導していて悩ましいのは、点数そのものより「同じ失点を繰り返しているか」のほうが判断材料になるのに、合格最低点との差だけを見て一喜一憂しやすいことです。得点は結果でしかなく、次に何を直せばよいかは、失点の中身にしか書かれていません。相性を語る前に、まずはその中身を分類してほしいところです。
面接・小論文は、配点が見えなくても無視できない
横浜市立大学の2027年度要項では、小論文と面接は段階評価で、一定水準以下の場合は学科試験の合計が高くても不合格となる可能性が示されています。帝京大学は二次に課題作文と面接があり、順天堂大学の一般Aは一次試験日に小論文を受けますが、一次合格の判定は学力試験で行い、小論文は面接・一次成績とともに最終選考に使われます。配点表に数値がないことは「合否に影響しない」という意味ではありません。点数化か段階評価か、一定評価未満で不合格になるか、を要項の文言どおりに記録しておきましょう。
一次・二次・入学手続を、一枚のカレンダーにする
併願が破綻する原因は、一次試験同士の重複だけではありません。二次試験日や納付期限のほうが、実は見落とされがちです。次の項目を、日付ごとにすべて書き出します。
- 出願開始・締切、検定料の支払期限、書類の必着/消印有効の別
- 一次試験日と一次合格発表
- 二次試験の全候補日(大学が日を指定する方式は、候補日をすべて予定不可にする)
- 最終合格発表、入学手続期限、入学金・授業料の納付期限、辞退・返還申請期限
- 補欠連絡の期間、移動日・前泊日、国公立の試験・発表・手続日
具体例で考えてみます。2027年度の順天堂大学一般Aは、一次が2月3日、面接が2月14〜16日のうち指定された1日で、希望日どおりにならない場合があります。さらに合格発表は2月20日、手続期限は2月26日で、国公立前期の合格発表(3月6〜10日ごろ)より前に手続が必要になります。つまり、一次が重ならなくても、二次日の指定や手続期限によって実質的に併願できない組み合わせが生じます。2027年度は、慶應義塾大学と愛知医科大学の一次がともに2月9日で完全に重複する例もあります。
年度に関する注意 入試日程・科目・配点・学費は年度ごとに変わります。上記は2027年度の公表情報にもとづく例で、認可待ちの募集枠や訂正版が出ている大学もあります。出願直前には、必ず受験年度の正式な学生募集要項と訂正通知を再確認してください。
学費より先に「いつ、いくら必要か」を確認する
費用は「6年間の総額」だけで比較すると足をすくわれます。実際には、次の四つの層に分けて考える必要があります。
- 出願時:検定料(私立は1校あたりおよそ6万円が多い)、決済手数料、証明書、郵送費
- 受験時:交通費、宿泊費、同伴者の費用、二次試験の再遠征
- 合格直後:入学金、授業料、施設費、寮費などの一時納付
- 入学後6年間:授業料、施設・実習費、諸会費、教材、住居費、生活費、留年時の追加費用
国立大学は2025年度資料で授業料が年額535,800円、入学料282,000円が標準額とされています(一部の大学は標準額と異なります)。私立は大学差が大きく、たとえば順天堂大学の2027年度資料では6年間学費が2,080万円で、これとは別に初年度の寮費・諸会費・教材費が必要とされています。「6年間学費総額」に寮費や諸会費が含まれていないことがあるため、何が含まれるかを大学の学費案内で確認してください。
併願設計でとくに効くのが、「戻らない費用」と「一時的に立て替える資金」を分けるという視点です。私立の入学金は辞退しても返還されないのが通例で、授業料等は所定期限までの辞退なら返還される大学が多い、といった扱いに分かれます。国公立の結果を待つ場合、返還されない入学金と、一時的に拘束される授業料等を別に見積もり、「入学手続金を何校分まで用意できるか」を出願前に家族で合意しておく必要があります。6年間の総額を払える家庭でも、短期間に複数校分の一時金を用意できなければ、併願計画は成立しません。判断を分けるのは「6年間払えるか」だけでなく、「出願から手続までの短い期間に、何校分の一時金を同時に動かせるか」だと考えておくと安全です。
奨学金や特待生の減免は、採用の決定時期が入学手続の後になる場合があります。入学金の納付時に手元に入るとは限らないため、未確定の奨学金を「確定資金」として計算に入れないようにしましょう。特待を前提にしないと通常学費を払えない大学への出願は、家計上のリスクが高くなります。
地域枠は、卒業後の条件まで読んで決める
地域枠は「学費を抑えられる合格しやすい枠」ではなく、卒業後の進路契約を伴う選択肢として評価すべきものです。出身地を問わない枠がある一方で、卒業後の指定地域・医療機関での勤務、キャリア形成プログラムへの参加、修学資金の返還条件などを課す例があります。
文部科学省の委託調査では、奨学金の総額や義務年限には制度ごとの差があり、勤務義務は初期研修を含む9年が多いものの、全国一律ではありません。確認したいのは、出身地・居住歴の条件、一般枠との同時出願の可否、合格時の入学確約、貸与額、勤務義務年数、指定地域・診療科、初期研修・専門研修や大学院・留学の扱い、休学・留年・国家試験不合格時の扱い、離脱時の返還額と利息、保証人などです。
「合格しやすい」「学費支援がある」という入学時の利点だけで選ぶと、医師になった後の勤務先や研修の希望とぶつかる可能性があります。個人的には、入り口の入りやすさと学費だけで地域枠を決めてしまうのは、いちばん避けたい選び方だと考えています。大学の要項だけでなく、受験する自治体の最新の条例・貸与規程・キャリア形成プログラムまで、本人と保護者で読み込むことが欠かせません。制度は改定されることもあるため、離脱時の負担を全国一律に断定せず、必ず対象自治体の最新情報で確認してください。
条件別に、併願校の組み方を変える
ここまでの考え方を、置かれた状況に落とし込みます。次の表は、優先すべき軸と、陥りやすい注意点を条件別に整理したものです。
| 条件 | 優先する考え方 | 注意点 |
|---|---|---|
| 国公立第一志望 | 共通テストと個別の比率を見て、国公立二次と対策を共有できる私立を優先 | 私立を増やしすぎて2月の記述対策を止めない |
| 私立第一志望 | 出題形式ごとに大学群を分け、類似形式を中心に組む | 難問型・高速処理型・記述型を無秩序に混ぜない |
| 現役生 | 推薦・総合型の資格、学校行事、調査書準備を早めに確認 | 大学別演習の時間が限られることを前提に受験数を決める |
| 浪人生・再受験生 | 前年の失点原因が改善した大学を中心にする。出願資格・経歴説明・面接も確認 | 前年の受験校を惰性で再出願しない。年齢の有利不利を根拠なく断定しない |
| 科目に偏りがある | 得意科目の配点が高く、苦手科目を回避できる方式を選ぶ | 「相性」で基礎学力の不足を正当化しない |
| 遠方受験 | 二次会場・前泊・再遠征・交通障害を優先して考える | 一次会場だけを見て判断しない |
| 地域枠を検討 | 地域医療への意思と卒業後の条件を先に確認 | 学費支援や難易度だけで選ばない |
表は項目が多く見えますが、まず自分の状況に当てはまる行を1〜2つに絞り、その「注意点」から先に潰していくと、迷いが減ります。すべての条件に等しく気を配ろうとすると、かえって手が止まりやすくなります。
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成長への伴走
学力だけでなく、生活習慣や不安にも向き合い、自分で学び続けられる状態を目指します。
受験校を増やす・減らす判断基準
受験校を増やせば受験機会は増えますが、大学別の過去問・面接・小論文対策、出願書類、移動、連戦、費用、そして国公立二次対策の時間まで負担が増えます。「数を撃てばどこかに受かる」という発想では、一回ごとの得点が疲労や対策分散の影響を受けることを説明できません。判断は「学校を何校増やすか」ではなく、追加する方式が、既存の対策をどれだけ流用できるかで行うと整理しやすくなります。
増やすことを検討する状況
- 候補が挑戦校に偏り、合格可能性を確保できる方式がない
- 既存の候補と科目・形式がほぼ同じで、追加対策が少なくて済む
- 日程・費用に余裕があり、その大学に実際の進学意思がある
- 共通テスト後に、利用できる方式が自分の得点構成に適合する
減らすことを検討する状況
- 合格しても進学しない、あるいは手続金が費用上限を超える
- 二次の候補日が上位志望校と衝突する
- 連戦・遠征で得点が明確に低下する(後述の模擬日程で確認)
- 大学固有の対策が、第一志望の対策を圧迫する/面接・小論文を準備しきれない
連続受験の耐性には個人差があり、「何日までなら大丈夫」という一律の上限はありません。秋以降に、2〜3日連続で本番の時間帯に過去問を解く模擬日程を1〜2回行い、翌日の得点、処理速度、睡眠、体調を記録して、自分の耐性を確かめる方法が現実的です。
併願プランが「壊れないか」を試す
比較表とカレンダーが完成したら、通常どおり進んだ場合だけでなく、不測の事態でも成立するかを点検します。次のシナリオを一つずつ当てはめて、破綻する箇所がないか確認してください。
- 共通テストが想定より5〜10%低かったとき、精神的な支柱になる1校目の合格を確保できる設計になっているか
- 最初に受けた私立が不合格でも、代替の受験機会が残るか
- 一次合格が複数出て、二次日が重なったときの優先順位を事前に決めているか
- 大雪や交通障害で前日移動が必要になっても対応できるか
- 特待・奨学金に不採用でも進学できるか
- 私立の入学金納付後に上位校へ合格したとき、資金の動きに無理がないか
- 国公立不合格で私立のみ、あるいは地域枠のみ合格したとき、その進路を受け入れられるか
- 補欠の連絡が3月下旬に来る場合に備え、正規合格がない限り他校の手続を止めない運用にできているか
自分たちだけで抱え込まず、相談した方がよいとき
ここまでの手順は、本人と家庭で進められる部分が多くあります。一方で、次のような場面では、第三者の目を入れたほうが判断の精度が上がります。原因が一つに見えても、実際には複数が絡み合っていて、自分たちだけでは切り分けにくいことがあるからです。
- 模試の判定と過去問の得点が一致しない、共通テスト型と記述型で成績差が大きい
- 配点換算や、記述式答案の自己採点が難しい
- 私立の候補が多く、一次・二次の日程が複雑に絡み合っている
- 地域枠の契約条件を理解しきれない、再受験・多浪で出願資格や面接の準備が必要
- 共通テスト後に国公立の出願先を組み替える必要がある
- 本人の志望と保護者の費用・地域条件が対立している
相談するときは「どこを受ければいいか」だけでなく、模試の成績表、過去問の得点記録、大学×方式の比較表、受験カレンダー、費用の上限を持参して、「この配点・この得点・この日程と予算で、どの候補を残すべきか」という形で具体的に投げかけると、実のあるアドバイスが得られます。
SSS Education では、比較表や受験カレンダーを作った後の「合格に必要な科目別の得点を、日々の学習にどう落とし込むか」という実務を支援しています。配点と過去問から優先科目を決める、共通テスト後に学習計画を組み替える、私立併願と国公立二次の対策を両立させる、模試判定と過去問のずれを分析する、面接・小論文まで含めて準備する——といった段階で、東大理三生・東大生の講師が対面・オンラインで伴走します。大手塾との併用や、必要な分野だけの補強にも対応しています。
まとめ——併願校選びは「並べる」のではなく「絞る」作業
医学部の併願校選びは、大学をたくさん並べる作業ではありません。「大学×入試方式」を最小単位にして、進学できる・出願できる・合格できるの三条件を満たす方式だけを残し、一次から入学手続までを一枚のカレンダーに落とす。そして、費用は総額とともに「いつ、いくら必要か」を確認し、地域枠は卒業後の条件まで読み込む。この一連の流れを、家族で費用と優先順位を共有しながら進めることが、過酷な医学部入試を破綻なく乗り切る条件になります。制度や日程は年度で変わるので、最後は必ず受験年度の公式募集要項で確かめてください。
受験生本人にとっては、志望校を減らすように感じて気が進まない作業かもしれません。ですが、ここを丁寧に絞っておくことこそ、当日の一問一問に落ち着いて向き合うための土台になります。最後にいちばんお伝えしたいのは、その一点です。
併願プランと学習計画を、一緒に整理しませんか
比較表と受験カレンダーができたら、次は「どの科目を、いつまでに、どこまで」を日々の学習に落とし込む段階です。模試の成績、過去問の得点、候補校の一覧をお持ちいただければ、東大生が今の学習のどこに伸びしろがあるかを一緒に診断します。無理に講座を増やすことはありません。オンライン相談も可能です。
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